タイトルは0080のサウンドトラックから。
好きなんです0080……
「あの丘を越えろ」の続き。
続いているというか、系列が一緒というか。
今度はティエリアがやり込められます。
引き続き多大に捏造してますのでご注意下さいませ。
外伝は読んでませんのでその設定に関してはわかりません……
好きなんです0080……
「あの丘を越えろ」の続き。
続いているというか、系列が一緒というか。
今度はティエリアがやり込められます。
引き続き多大に捏造してますのでご注意下さいませ。
外伝は読んでませんのでその設定に関してはわかりません……
+ + + + + + + + + +
ニール・ディランディがロックオン・ストラトスとなって宇宙に上がってから2ヶ月が経過した。
搭乗訓練は既に30回以上をこなしたが順調に課題をクリアし、整備主任のイアン・ヴァスティとも親しくなった彼は整備スタッフと機体調整に関してディスカッションを繰り返しながらデュナメスを育てていった(そういう表現をしたのはイアンである)。
そして、当初問題だった宇宙空間における機体の安定操作に関してはやや手こずったものの、慣れてしまえば何とかなったとしか言いようがない、感覚なんて所詮そんなものだ。
その感覚を補助してくれるのが機体制御プログラムでもあり、結局のところ訓練を重ねていくにつれて解決できる問題だったのかもしれない。
考えてどうにかできるものでもない(上下は個人の主観で変わってしまうし)、習うより慣れろだなと悟ってしまえば後は早かった。
彼の同僚(という表現が正しいのか?)であるティエリア・アーデの苦言も減り、訓練も順調。緊急性を有する問題も発生していない、ややルーチンワーク化してきた訓練に若干物足りなさを感じて来たそんなある日のこと。
「地上降下? 何でまた」
誰かの声が聞こえる。
ロックオンはため息を堪えるのに苦心していた。理由は隣に座る人物のせいなのだが、席を立って移動することが出来ないために、やり過ごすには現状確認しかないと周囲に視線を走らせる。
食事を兼ねたミーティングが行われていた。
戦術予報士に現状報告を行うだけのものだから、雰囲気としては穏やかだ(自分の隣を除いて)。ただし各部署の主任クラスが集合している。
もちろんパイロットも例外ではなく、現時点においてガンダムマイスターとして登録されているロックオン・ストラトスとティエリア・アーデも同席していた。
昨日行われた搭乗訓練の結果から火気管制システムの更新を行っていた2人は、並んで腰掛けてプレートを前にした。さすがに今日は飲料ボトルのゼリーだけでは済まされなかったティエリアだがメインメニューを見た途端、憮然としたまま表情が変わらない。
(少しは美味そうな顔くらいしろって……)
彼らの前には調理スタッフの主任が腰掛けていた。主任以下、スタッフが心を込めて作った作品が目の前にあるのだ。そのことには全く意識が及ばないらしいティエリアの表情である。ちなみに全く手をつけていない。先程から小声で何度か促しているのだが、いらない、食べられないの一点張りだ。どうせゼリーの方が良かったとかそんな事を考えているに違いなく、こちらは悪くないのに何故か気後れしているロックオンである。お陰で味がわからねぇよと内心でぼやいていると、
「ロックオン、聞いている?」
急に己の名を呼ばれた。意識を逸らせていたのだと気がついてスメラギを見やると、参加者の視線が自分に集まっていた。ティエリアのため息が聞こえる。お前のせいだと軽く足を突いてから謝罪した。
「すまん、聞き逃した。地上降下がどうしたって?」
マイスター2人とイアン・ヴァスティ以下整備スタッフを数名、地上降下させて機体耐久試験を行う。目的は重力下での任務遂行による疲労負荷度を確認すること。素材耐久力に関しては何度も検査されているだろうが、これに高機動戦闘による要素を加えたデータが欲しい。宇宙空間でのデータはマイスターらの搭乗訓練により十分なものを得る事ができたので、重力下でのデータを確保したい……というスメラギ戦術予報士の要請を受け、イアン・ヴァスティが企画した。
「ミッションプランを組み立てる時に、機体疲労度に関しても考慮する必要があるの。ミッションを連続して行う場合は特に。デュナメスは地上ミッションでの運用が多くなる事が予想されるから、出来るだけデータが欲しいわけ。こちらに来たばかりで何だけど、よろしくお願いね」
「そりゃ構わないが、そういう項目ってロールアウトした時に分かっているんじゃないのか?」
疑問を感じてロックオンが発言すると、ティエリアが何を言うかという表情で口を開いた。
「ガンダムのテストパイロットはいない」
「……は?」
「我々が行うしかない」
それきり口をつぐんでしまったので、意味が分からないままのロックオンはイアンの顔を見る。彼は苦笑を浮かべつつ説明してくれた。
あくまでロールアウトは「機体の完成品」であるため、完成検査とGNドライブの起動テストは行われているが、さらに運用プログラムを行う必要があること。各種操縦系統の確認、兵装運用試験、耐久試験など細やかな設定や実際の運用に掛る問題はパイロットが搭乗して行わなければならないこと。搭乗パイロットはガンダムマイスター以外ありえないが、これは操縦の困難さというより、機密保持の意味合いが強いこと。
「まぁそういうわけで、運用上の耐久試験なぞはマイスターが決定しないと行えなかった訳だな」
イアンはそう締めくくり、あと2機のマイスターも早く決まってくれると良いんだがとスメラギを見て言った。スメラギは肩をすくめただけで返答しなかったが、選考は最終段階に入っているらしいという噂もあり、どうやら3人目のマイスターにお目見えできるのもそう遠いことではなさそうだ。
それにしても、とロックオンは思う。テストパイロットの役割までマイスターがこなさねばならないとは。人材不足ではなく機密保持だというのだから徹底している。組織内でもマイスターの情報はレベル7に設定されていると聞いていたが、改めて己の立場を考えさせられた。了解したと合図を送るとスメラギは頷きイアンに進行を依頼した。
試験に必要な機材その他を準備するということで、出発はグリニッジ標準時で翌朝1000と決まり、ミーティングは終了した。
ティエリアのプレートは手を付けられないままだったので、無理やりにでも食わせてやると(仕返しの意味も込めて)引きとめようとしたが、先程の仕返しか既に逃げられた後だった。しかもテーブルに置き去りときた。片付けは俺かと歯噛みしたがどうしようもなく、調理スタッフと視線を合わせないように処理しながら今度こそ溜めに溜めた息を思い切り吐き出したのだった。
食堂で医療スタッフに呼び止められて後ほど顔を出すよう言われたロックオンは、どこも悪かなかったがなと訝しがりながら医務室のドアを開けた。外見では医師だとはとても思えないモレノ氏だが、スメラギよりも長くソレスタルビーイングに参加している人物だと聞いている。一度会ったきりだが、かなり食えない人物だという評価をしていた。
「やぁ。到着時の健康診断以来かな、ロックオン」
「俺はどこも悪くないと思うがね」
「まったくもって健康体だ。安心していい。模範としたいくらいだな」
「そりゃ結構。で、何の用かなドクター?」
椅子を勧められながら尋ねると、モレノ医師は少し表情を改めて(サングラスをかけているのでわかりにくいのだが)協力して欲しい事項があるといった。明日地上降下するのだが、と告げるとまさにその事だと言う。
「ティエリアのことなんだが」
「……ティエリアがどうしたって?」
思わず呆けた顔をしてしまったに違いない。全く予想してない名前と展開だった。
モレノ医師曰くこうだ。
ティエリアは今まで地上に降下したことがない、つまり生粋の宇宙生まれの宇宙育ちで、情報では知っているはずだが全く体験を持たない。医師の要請は、その不慣れというか初めての地上降下に際して何をしでかすか分からないから、フォローしてやって欲しいとのことだった。
「ティエリアにとっては大事なんだな。……だけど何で俺?」
「君の方が年長者だろうが」
そりゃそうだが、その理由で行くと一緒に降下する連中全てが当てはまってしまう。別に俺じゃなくても……とつぶやくと、マイスター同士での協力体制も必要だという至極真っ当な理屈を告げられた上に宜しく頼むと頭まで下げられては、反論など出来るはずもなく、引き受けることになってしまった。細かく口を出すと癇癪を起こすだろうから、それとなく気をやって貰えればいいと言われる。しかしその「それとなく気を遣う」というのが一番難しい。食堂では食事をさせようとして失敗したばかりだ。
「物言いは難ありだが、それはこれからだ。本質的にはよい子だよ」
マイスターといわずソレスタルビーイングに所属する者全員に自己に対する守秘義務がある。よってロックオンはティエリアの年齢など知らないが、モレノ医師の物言いからどうやら未成年であること、そしてこのように呼び出されたことからおそらくは彼が後見人であろうと予想した。この組織に後見人という制度があるのならば。
その後、地上で健康上の問題が発生した場合には必ず連絡を入れることと、市販の薬を使用する際にも確認を行うから情報を回すなど、いくつか指示を受けて解放された。
椅子から立ち上がって暇を告げ、退室しようとドアまで近づくと外から扉が開いた。立っていたのはティエリアで、同じように呼び出された様子だった。
一歩引いて入室を促し、入れ替わりで己が外に出る。しかしこれだけは言っておかねばと、先程食堂でプレートを置いたままだったことを指摘した所ふいと顔をそらされた。子供かお前は! と言いかけて、そういえば子供だったと思い直した。原因は己が足を出した事かもしれないが、事の発端はティエリアだ。間違いない。モレノ医師が礼を言いなさいと声をかけたので、しぶしぶと言った様子でありがとうございました、とつぶやく。
モレノ医師は物言いはこれからと言ったが、これでは時間が掛かりそうだ。口調は丁寧だが、慇懃無礼とはこのことだ。ふっと息を吐いて、結局食堂では何も口にしていないのだから何か腹に入れておくようにいう。聞きとがめたらしいモレノ医師の声を背にドアを閉じた。ティエリアがどのような言い訳をするのか気になったが、とりあえずはこれで溜飲を下げることにした。
「……大人げないか?」
搭乗訓練は既に30回以上をこなしたが順調に課題をクリアし、整備主任のイアン・ヴァスティとも親しくなった彼は整備スタッフと機体調整に関してディスカッションを繰り返しながらデュナメスを育てていった(そういう表現をしたのはイアンである)。
そして、当初問題だった宇宙空間における機体の安定操作に関してはやや手こずったものの、慣れてしまえば何とかなったとしか言いようがない、感覚なんて所詮そんなものだ。
その感覚を補助してくれるのが機体制御プログラムでもあり、結局のところ訓練を重ねていくにつれて解決できる問題だったのかもしれない。
考えてどうにかできるものでもない(上下は個人の主観で変わってしまうし)、習うより慣れろだなと悟ってしまえば後は早かった。
彼の同僚(という表現が正しいのか?)であるティエリア・アーデの苦言も減り、訓練も順調。緊急性を有する問題も発生していない、ややルーチンワーク化してきた訓練に若干物足りなさを感じて来たそんなある日のこと。
「地上降下? 何でまた」
誰かの声が聞こえる。
ロックオンはため息を堪えるのに苦心していた。理由は隣に座る人物のせいなのだが、席を立って移動することが出来ないために、やり過ごすには現状確認しかないと周囲に視線を走らせる。
食事を兼ねたミーティングが行われていた。
戦術予報士に現状報告を行うだけのものだから、雰囲気としては穏やかだ(自分の隣を除いて)。ただし各部署の主任クラスが集合している。
もちろんパイロットも例外ではなく、現時点においてガンダムマイスターとして登録されているロックオン・ストラトスとティエリア・アーデも同席していた。
昨日行われた搭乗訓練の結果から火気管制システムの更新を行っていた2人は、並んで腰掛けてプレートを前にした。さすがに今日は飲料ボトルのゼリーだけでは済まされなかったティエリアだがメインメニューを見た途端、憮然としたまま表情が変わらない。
(少しは美味そうな顔くらいしろって……)
彼らの前には調理スタッフの主任が腰掛けていた。主任以下、スタッフが心を込めて作った作品が目の前にあるのだ。そのことには全く意識が及ばないらしいティエリアの表情である。ちなみに全く手をつけていない。先程から小声で何度か促しているのだが、いらない、食べられないの一点張りだ。どうせゼリーの方が良かったとかそんな事を考えているに違いなく、こちらは悪くないのに何故か気後れしているロックオンである。お陰で味がわからねぇよと内心でぼやいていると、
「ロックオン、聞いている?」
急に己の名を呼ばれた。意識を逸らせていたのだと気がついてスメラギを見やると、参加者の視線が自分に集まっていた。ティエリアのため息が聞こえる。お前のせいだと軽く足を突いてから謝罪した。
「すまん、聞き逃した。地上降下がどうしたって?」
マイスター2人とイアン・ヴァスティ以下整備スタッフを数名、地上降下させて機体耐久試験を行う。目的は重力下での任務遂行による疲労負荷度を確認すること。素材耐久力に関しては何度も検査されているだろうが、これに高機動戦闘による要素を加えたデータが欲しい。宇宙空間でのデータはマイスターらの搭乗訓練により十分なものを得る事ができたので、重力下でのデータを確保したい……というスメラギ戦術予報士の要請を受け、イアン・ヴァスティが企画した。
「ミッションプランを組み立てる時に、機体疲労度に関しても考慮する必要があるの。ミッションを連続して行う場合は特に。デュナメスは地上ミッションでの運用が多くなる事が予想されるから、出来るだけデータが欲しいわけ。こちらに来たばかりで何だけど、よろしくお願いね」
「そりゃ構わないが、そういう項目ってロールアウトした時に分かっているんじゃないのか?」
疑問を感じてロックオンが発言すると、ティエリアが何を言うかという表情で口を開いた。
「ガンダムのテストパイロットはいない」
「……は?」
「我々が行うしかない」
それきり口をつぐんでしまったので、意味が分からないままのロックオンはイアンの顔を見る。彼は苦笑を浮かべつつ説明してくれた。
あくまでロールアウトは「機体の完成品」であるため、完成検査とGNドライブの起動テストは行われているが、さらに運用プログラムを行う必要があること。各種操縦系統の確認、兵装運用試験、耐久試験など細やかな設定や実際の運用に掛る問題はパイロットが搭乗して行わなければならないこと。搭乗パイロットはガンダムマイスター以外ありえないが、これは操縦の困難さというより、機密保持の意味合いが強いこと。
「まぁそういうわけで、運用上の耐久試験なぞはマイスターが決定しないと行えなかった訳だな」
イアンはそう締めくくり、あと2機のマイスターも早く決まってくれると良いんだがとスメラギを見て言った。スメラギは肩をすくめただけで返答しなかったが、選考は最終段階に入っているらしいという噂もあり、どうやら3人目のマイスターにお目見えできるのもそう遠いことではなさそうだ。
それにしても、とロックオンは思う。テストパイロットの役割までマイスターがこなさねばならないとは。人材不足ではなく機密保持だというのだから徹底している。組織内でもマイスターの情報はレベル7に設定されていると聞いていたが、改めて己の立場を考えさせられた。了解したと合図を送るとスメラギは頷きイアンに進行を依頼した。
試験に必要な機材その他を準備するということで、出発はグリニッジ標準時で翌朝1000と決まり、ミーティングは終了した。
ティエリアのプレートは手を付けられないままだったので、無理やりにでも食わせてやると(仕返しの意味も込めて)引きとめようとしたが、先程の仕返しか既に逃げられた後だった。しかもテーブルに置き去りときた。片付けは俺かと歯噛みしたがどうしようもなく、調理スタッフと視線を合わせないように処理しながら今度こそ溜めに溜めた息を思い切り吐き出したのだった。
食堂で医療スタッフに呼び止められて後ほど顔を出すよう言われたロックオンは、どこも悪かなかったがなと訝しがりながら医務室のドアを開けた。外見では医師だとはとても思えないモレノ氏だが、スメラギよりも長くソレスタルビーイングに参加している人物だと聞いている。一度会ったきりだが、かなり食えない人物だという評価をしていた。
「やぁ。到着時の健康診断以来かな、ロックオン」
「俺はどこも悪くないと思うがね」
「まったくもって健康体だ。安心していい。模範としたいくらいだな」
「そりゃ結構。で、何の用かなドクター?」
椅子を勧められながら尋ねると、モレノ医師は少し表情を改めて(サングラスをかけているのでわかりにくいのだが)協力して欲しい事項があるといった。明日地上降下するのだが、と告げるとまさにその事だと言う。
「ティエリアのことなんだが」
「……ティエリアがどうしたって?」
思わず呆けた顔をしてしまったに違いない。全く予想してない名前と展開だった。
モレノ医師曰くこうだ。
ティエリアは今まで地上に降下したことがない、つまり生粋の宇宙生まれの宇宙育ちで、情報では知っているはずだが全く体験を持たない。医師の要請は、その不慣れというか初めての地上降下に際して何をしでかすか分からないから、フォローしてやって欲しいとのことだった。
「ティエリアにとっては大事なんだな。……だけど何で俺?」
「君の方が年長者だろうが」
そりゃそうだが、その理由で行くと一緒に降下する連中全てが当てはまってしまう。別に俺じゃなくても……とつぶやくと、マイスター同士での協力体制も必要だという至極真っ当な理屈を告げられた上に宜しく頼むと頭まで下げられては、反論など出来るはずもなく、引き受けることになってしまった。細かく口を出すと癇癪を起こすだろうから、それとなく気をやって貰えればいいと言われる。しかしその「それとなく気を遣う」というのが一番難しい。食堂では食事をさせようとして失敗したばかりだ。
「物言いは難ありだが、それはこれからだ。本質的にはよい子だよ」
マイスターといわずソレスタルビーイングに所属する者全員に自己に対する守秘義務がある。よってロックオンはティエリアの年齢など知らないが、モレノ医師の物言いからどうやら未成年であること、そしてこのように呼び出されたことからおそらくは彼が後見人であろうと予想した。この組織に後見人という制度があるのならば。
その後、地上で健康上の問題が発生した場合には必ず連絡を入れることと、市販の薬を使用する際にも確認を行うから情報を回すなど、いくつか指示を受けて解放された。
椅子から立ち上がって暇を告げ、退室しようとドアまで近づくと外から扉が開いた。立っていたのはティエリアで、同じように呼び出された様子だった。
一歩引いて入室を促し、入れ替わりで己が外に出る。しかしこれだけは言っておかねばと、先程食堂でプレートを置いたままだったことを指摘した所ふいと顔をそらされた。子供かお前は! と言いかけて、そういえば子供だったと思い直した。原因は己が足を出した事かもしれないが、事の発端はティエリアだ。間違いない。モレノ医師が礼を言いなさいと声をかけたので、しぶしぶと言った様子でありがとうございました、とつぶやく。
モレノ医師は物言いはこれからと言ったが、これでは時間が掛かりそうだ。口調は丁寧だが、慇懃無礼とはこのことだ。ふっと息を吐いて、結局食堂では何も口にしていないのだから何か腹に入れておくようにいう。聞きとがめたらしいモレノ医師の声を背にドアを閉じた。ティエリアがどのような言い訳をするのか気になったが、とりあえずはこれで溜飲を下げることにした。
「……大人げないか?」
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