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「ティエリアから手紙がきたです!」
ヨーロッパの片田舎、「町の電気屋さん」の看板娘は親譲りの腕の良さと、その口調が有名だ。今年の夏休暇で大学から戻ってきたばかりである。配達員から手渡しで受け取った彼女は、駆け足でリビングに入る。そこには両親と共に昼食を終え、暇をもてあました役所事務員がお茶を飲みに来ており、看板娘の言葉を聞き上着のポケットに突っ込んできた未開封の封書を取り出して机に置いた。この手紙は、届いたら持ち寄って皆で見ようと随分前に取り決めてあるのだ。早速封筒を開いた事務員は、中を覗き込んでため息をついた。それでも表情は明るく、特徴的な緑の瞳には楽しげな光が踊っている。
「だから手紙は入ってないって。何で物だけ入れてんだ。あいつ手紙の意味わかってないんじゃないか?」
「今日はどこから送ってきたんだ?」
今度帰ってきたらそこから教える必要があるなと呟いたティエリアの引き取り手だった男は、妻が進めたコーヒーのお代りをもらいながら場所を問う。
「相変わらず書いてねぇな、ったく。消印は……デンバー? どこまで行ってるんだか」
「お土産、かなり増えてきたわねぇ」
「しかしなぁ…… これは土産って言って良いのか? 石ころ、鳥の羽、何かの葉、コースター、」
「ティエリアが良いと思ったものを送ってきているんだわ」
「どう見てもポイ捨てされたガラス瓶に入れた砂だぞ?」
「……意味があるのよ、きっと……」
***
というわけで、ティエリアがきちんと書いた手紙はクェスさんに書いたものが初めてです(笑)
というオチ……
実はティエリアが旅に出てから、結構な年月が経っています。
(ミレイナは大学生)
ヨーロッパの片田舎、「町の電気屋さん」の看板娘は親譲りの腕の良さと、その口調が有名だ。今年の夏休暇で大学から戻ってきたばかりである。配達員から手渡しで受け取った彼女は、駆け足でリビングに入る。そこには両親と共に昼食を終え、暇をもてあました役所事務員がお茶を飲みに来ており、看板娘の言葉を聞き上着のポケットに突っ込んできた未開封の封書を取り出して机に置いた。この手紙は、届いたら持ち寄って皆で見ようと随分前に取り決めてあるのだ。早速封筒を開いた事務員は、中を覗き込んでため息をついた。それでも表情は明るく、特徴的な緑の瞳には楽しげな光が踊っている。
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